大正の初めに薬屋として建てられたA氏邸。いつかは再生して住まいたいと約10年、リフォーム会社を探されていたそう。「最後に出会った須藤さんの実例集を見て卓越した色使いに一目ぼれ、この人なら、と思いました」。兵庫県古民家再生協会に建物調査を依頼し、十分な耐久性がある、ということでリフォームをプラン。「大工さんも建物を慈しむように施工してくださいました」。どこまでが新しい部分かわからないほど巧みに施工。水回り設備を一新、濃い色の無垢の床や琉球畳、モダンな色のクロスで新しみを加えた。風が通り、目に緑が涼しい庭が眺められ、五感で心地よさが感じられる日本の家屋の知恵を結集した「温故知新」の家が実現した。
建物タイプ | 一戸建て |
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リフォームの種類 | 複合リフォーム |
家族構成 | 夫婦 |
築年数 | 100年 |
間取り | [ Before ] その他 → [ After ] 5LDK+S |
目的 | 耐震補強、間取り変更・スケルトン、自然素材、家の老朽化、デザイン重視 |
リフォーム箇所 | LDK、浴室・バス、トイレ、洗面所、収納、和室、階段、玄関、外壁・屋根、バルコニー・エクステリア、土間 |
新しくした設備 | キッチン/パナソニック(リビングステーション)、システムバス/パナソニック(ココチーノS)、トイレ/パナソニック(アラウーノ)、洗面化粧台/パナソニック(C-ライン)、玄関扉/パナソニック(リビエ)、フローリング/ウッドワン(うずくりシリーズ) |
費用 | 801万円 |
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費用概算 |
仮設・解体工事: 842,000円 耐震補強・木工事: 2,020,000円 内装・左官・塗装・タイル工事: 900,000円 板金・サッシ・建具工事: 1,590,000円 設備・別注家具工事: 1,500,000円 電気・水道・雑工事: 900,000円 設計・施工監理・諸経費: 250,000円 |
工期 | 1.5ヶ月 |
リフォーム面積 | 130.00平米 |
表示されている価格帯および本体価格は施工当時のもので、現在の価格とは異なる場合があります。
リフォーム会社を約10年かけて探しました。住まいの雰囲気をできるだけ残しながら、快適に、そして予算内で実現するプランを担当の須藤さんが提案してくださいました。また須藤さんの実例集を見て、その色彩感覚などセンスの良さを確信、期待通りの提案をしていただき、とても満足しています。
古民家ならではの貴重な部材がいっぱいのA氏邸。急な勾配の階段や、冬に底冷えのする土間、もとは薬屋さんだったので、玄関先に店舗をレイアウトした間取りなど、快適に暮らすための工夫が必要でした。最新の設備機器を入れながら、伝統のインテリアを損なわないように予算を考えながら提案しました。
予算内で古民家の伝統に負けない無垢の床などの内装材をチョイス。そのまま復元するのではなく、新しさをプラスしてモダンさを感じさせる古民家をイメージしました。玄関先は古い薬箪笥を空間のシンボルにして、A氏邸ならではの重厚さとモダンさの空間を演出。また急な階段は緩やかな勾配のものを造作。寒かった室内の土間部分にシステムバスや洗面を設けて、快適に暮らせるように考えました。
プランナー/須藤 陽子
大正の初めに建てられた家で子どもの頃暮らしていたというA夫人。仕事が一段落したらご夫婦で住みたいとリフォームすることに。「今では手に入りにくい太い梁などの良さを活かしつつ、快適に暮らせる住まいを希望しました」。断熱性、耐震性をアップ、水回り設備を一新して古民家が鮮やかに蘇りました。
何度か修理してきたが、壁の汚れなどが目立ってきていた
漆喰の色が美しい趣のある外観。暮らしやすい家に蘇った
玄関奥のクロスにターコイズ色を配するなど、そのままの古民家を復元するだけでなく、モダンさも加えたリフォームに。「須藤さんの色彩センスに感動しました」とAさん。代々伝えられてきた提灯入れなどをディスプレイしたり、玄関土間にご夫妻でタイルを貼るなど、住む人の美意識を表現した空間になっています。
店舗だったので広かった玄関先。住居としては使いにくかった
玄関扉を開けると情緒ある空間が訪れる人を迎えてくれる
台所と居間が分離していたA氏邸。対面型キッチンをプランして現代風のLDKを実現しながら、インテリアは古民家の風合いを活かし、無垢の床材や独特の風合いの天井クロスをチョイス。落ち着いた雰囲気になりました。
台所と廊下を隔てて和室がある間取りだった
LDKをひとつの空間にして暮らしやすい間取りに
元は薬屋の店舗だった玄関。できるだけ趣を損なわないように、床には濃い色の無垢のフローリング、壁にクロスを貼り、まるで時代劇のワンシーンのような空間になった。広い土間、アンティーク好きなら垂涎の的の薬箪笥、太い梁が訪ねる人を驚かせる
キッチンを対面型に変更し、和室をリビングに変えたLDK。吊戸棚をキッチンの後ろの壁にカウンターのように設置したアイデアに夫人も「使いやすくてデザイン的にもキレイ」と絶賛。キッチンカウンターは造作。空間に合うように濃い木の色を塗った
広い和室の畳を琉球畳に変え、窓の手前を一段低い板間にした。「太い梁をそのまま活かしたかったので、梁によって天井が低くなるスペースの床を下げて対応しました」と担当の須藤さん。梁にはAさんが収集した食器を飾り、和と洋が融合した雰囲気を醸し出す。左手の収納部分には夫人の家具を造り付けた
元は箱階段だったものをゆったりとした勾配の階段に変えて造作した。階段下はちょっとしたギャラリーに。Aさん自身が集めたもの、この家に伝わっているものを品よくディスプレイ。右手奥には庭の緑が見え、夏は風が通って目にも涼やかだ
元は土間だったスペースに浴室と洗面所をプランした。ゆったりとした空間には収納スペースも確保。「土間部分は冬、寒かったのですが、これで快適に過ごせます」
会社名 |
Life Line (ライフライン)(株式会社ライフライン)
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