関西で住みたい街の1位は、5年連続で「西宮北口」となった。大阪と神戸の中間に位置し、快適な交通アクセスと高い生活利便性、そして良好な住環境という非常にバランスの良い街であることが最大の魅力だ。2位には再開発が進む「梅田」が入り、「西宮北口」と「梅田」のワンツー体制も5年連続となった。
まさに不動のツートップとも思えるが、今年のランキングで注目したいのは、「梅田」が得点を伸ばして「西宮北口」に迫る勢いをみせていること、さらに3位には「なんば」がランクアップしている点だ。特に「なんば」はこの2年間で大きく順位を伸ばしてきている。
「なんば」は10位→7位→3位と、毎年のように大きく順位をアップさせている。急激に増える外国人観光客、インバウンド需要による街全体の活性化が注目度を高めている。「梅田」もグランフロント大阪などの再開発が進行することで、関西一円からの集客力が大きくアップしている。ショッピングや観光が中心であっても、人が集う街には活気が生まれ、ビジネスが興るもの。きらびやかで刺激がある街は住む人を引きつける魅力をもつのだ。「梅田」「なんば」がどこまで得点を伸ばすのか、次回のランキングも注目したい。
大阪を南北に貫く人気沿線・地下鉄御堂筋からは「梅田」「江坂」「なんば」「天王寺」「心斎橋」「本町」と6駅、相互直通運転の「千里中央」を併せると7駅がトップ20にランクインし、高い人気を保っている。一方東西の軸としては阪急神戸線から「西宮北口」「夙川」「岡本」「神戸三宮」「御影」「芦屋川」と6駅がランクインした。ただ、「神戸三宮」は7位へと順位を落としているほか、JR山陽本線の「神戸」もランクダウン。大阪エリアと比べると、神戸エリアのトピックスが少なかったことも影響しているようだ。